無垢とはけがれのないことを意味し、1本の木から取れる繋ぎ目がなく混ざりけのない木材を“無垢材”といいます。接着剤や塗装を施していないため、木がもつ調湿作用を十分に発揮できるというわけです。湿気が多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して室内の湿度や温度をある程度一定に保ってくれるため、夏は涼しく冬は温かく感じるなど、季節に応じて快適な環境にしてくれます。これから迎えるじめじめした“梅雨”も、無垢材なら十分に湿気を吸収してくれることでしょう。冬の結露対策にも有効だと言われています。 　また、無垢材には天然木特有の柔らかな肌触りや温もりがあり、女性が長時間立っていても足に負担がかからないのも魅力です。素足で歩けば、その心地良さを実感することができるはずです。 　無垢材の床にイスの脚でつけてしまったへこみやキズ、ベッドの引っかきキズなどありませんか？木がもつ調湿作用を利用して、軽いキズやへこみ、汚れなども簡単に修復できるのも無垢材の魅力です。 　用意するものは霧吹き、アイロン、綿の布。まずキズに霧吹きで水をかけ、あて布をしてアイロンを10秒ほどあてる作業を数回繰り返すだけ。木の繊維がふわ〜と浮き上がり、見る見るキズが目立たなくなります。家具類も無垢材であれば同じように修復することができますよ。 　お子さん書いてしまった落書きや、簡単な汚れだって消すことができます。180番と240番のサンドぺーパーを用意します。まずは板目に沿って目の荒い180番のサンドペーパーで5分程擦ります。仕上げに目の細かい240番のサンドペーパーで擦ればできあがり！表面が少し白っぽくなるので、気になる方は油を染み込ませた布で板目に沿って拭けば元通りになります。カラーフロアには真似できない無垢材だけの特権です。 　しかし、無垢材にも弱点が・・・。種類にもよりますが、杉や松など柔らかい木は多少の反りや縮みが起こることがあります。天然木の性質をよく理解した上で、楽しく無垢材と向き合いたいものです。