【特集】ペットとの暮らしを考える　～人も、ペットも快適に暮らせる住宅とは？～

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　犬や猫などのペットを飼っている人は年々増えていて、登録頭数はこの20年間で約2倍に増加しています。ペットフード工業会の調査では、国内の犬や猫の飼育数は2168万頭にものぼるそうです。また、それに併せてペット関連のサービスも多様なものとなっていて、「ペット葬儀」、「ペット保険」、「ペットアロマテラピー」など、人間顔負けの充実ぶりです。

　人とペットとの付き合い方も変化してきています。家族の高齢化や少子化が進む影響もあり、ペットを家族の一員として、同じ部屋の中で暮らすケースがほとんどになりました。けれどその一方で、人の居住空間にペットが入り込む事で様々な問題が発生している事も事実です。住宅のキズ、汚れ、鳴き声やニオイによる近所とのトラブルなど、多くのペットオーナーが何らかの悩みを抱えています。

　また、一般的な住宅は人が生活する事だけを考えて造られています。人にとって快適な住宅がペットにとっても暮らしやすい環境とは必ずしも言えません。例えば床が滑りやすい材質だった場合、犬の関節に悪影響を与えてしまい、ひどい時には病気の原因となる事もあります。
　しかし、人とペットが共に暮らしやすい住宅が実現できないかというと、決してそんな事はありません。近年では「ペット共生住宅」という考え方が広まり、多くの住宅メーカーがペットと快適に暮らせる家を提案しています。そんな中で、犬や猫と共生していく上で特に重要となるのが次の4つです。

　・ペットにとって暮らしやすい
　・人とペットがふれあいやすい
　・ペットの世話がしやすい
　・近隣や来訪者への配慮がされている　

　もう家を建ててしまったのでどうしようもない、そうお考えになる方もいるかと思いますが、これらの環境はちょっとした工夫や、簡単なリフォームで実現できるのです。

　ペットと暮らす上で一番大切なのは床です。人もペットもその上を歩き、常に接している部分だからです。床材に求められる事は、まず“滑りにくさ”があります。
　ペットの歩行に配慮し、関節に無理を掛けさせない工夫です。また飼い主の視点で見てみれば“傷がつきにくい”“変色しにくい”という点も重要です。
　最近では既存の床の上から貼るだけのフローリングが登場し、手間やコストを掛けずにペット配慮の環境を作る事が出来るようになりました。

SIST-S with PET 【住友林業クレスト株式会社・TOYOPLY】
HPシリーズ【東洋テックス株式会社】
ワンパークフロアスリム【大建工業株式会社】
樅の木床材【株式会社住建】

　ペットと暮らしていると、排泄物のニオイや体臭が部屋にとどまり、建具や壁に染みついてしまう事があります。そういったニオイは普段気にしなくても、お客さんを呼んだ際はやはり気になってしまうものです。
　空気中のニオイ分子を分解する作用を持つ塗料を使えば、ペットとの暮らしがより快適になります。
　既存の壁紙の上に塗れる物もあるので、気軽にリフォームをしたいという方の要望も叶えられます。

ガイナ【株式会社日進産業】
ワンパークマット【大建工業株式会社】

　人もペットも同じように部屋を行き来するのに、ドアが同じでは不都合ですよね。最近では冷暖房が完備された住宅が増えたので、ドアを開け放しておく訳にもいきません。
　ペット対応のドアなら専用のくぐり戸がついていて、自由に移動する事ができます。また特殊なコーティングにより、傷が付きにくくなっている物も多くあります。

ペットドア【住友林業クレスト株式会社・TOYOPLY】
ペットドア・ペット壁内くぐり戸【大建工業株式会社】