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今年4月にメキシコやアメリカでの流行が始まった新型インフルエンザ。感染はまたたくまに広がり、現在180を越える国や地域に感染が拡大しています。死者の数も3000人を超え、日本でも10人以上の人が亡くなっています。こういう状況を踏まえてWHOは、世界中で急速に感染が拡大したこの新型インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ6」≪感染爆発(パンデミック)≫であると宣言しています。
そもそも新型インフルエンザ(H1N1)とは、毎年流行する季節性インフルエンザとは全く異なり、ウイルスの突然変異によって発生したもので、本来動物にしか感染しないインフルエンザが人に感染し流行したものです。誰もが免疫を持っていないため、感染が拡大しやすく、爆発的に感染者を出す事となりました。
基礎疾患を持つ患者や妊婦、小さい子供以外は軽症で済むと言われていましたが、恐ろしいことに最近では健康な若者でも死亡するケースが出てきました。
では、少しでも感染の拡大を防ぐために、私たちが日常から出来ることはどんなことがあるでしょうか。 |
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最も大切なことは「うつさない」・「うつらない」ことです。新型インフルエンザの感染経路は、感染者の咳・くしゃみ・唾液などによる飛沫感染と、手に付いたウイルスを目・鼻や口に触れることによる接触感染がありますが、主体は飛沫感染と言われています。
そのため、感染者に近づかないことはもちろん、手洗い・うがいが一番の予防対策になってきます。水を軽く口に含み、初回はブクブクと口の中を洗浄し、2回目から上を向きノドを鳴らすようにガラガラと洗浄するのが効果的とのこと。イソジンのようなうがい薬がなくても、カテキンの入ったお茶(42度くらいのぬるま湯)でも十分に効果があるようです。また、マスクの着用はもちろん、手で顔を触らない、バランスの良い食事、適度な運動をするなど、体調管理に気を付けることも大切ですね。
まずは、日頃から出来る予防対策を一人一人が心がけることが重要です。仮に感染の疑いがある場合は、決して慌てず、落ち着いて医療機関で診断を受けましょう。
家族に患者が出た場合には、寝る部屋を別にする、タオルなどの共用は避けるなど周囲にうつさないように注意しましょう。感染時に備えて、自宅に備蓄品をあらかじめ用意しておくことも大切です。食料や医療品等、せめて2週間分はあったほうがいいでしょう。
各地方自治体でも新型インフルエンザに対する対策や行政サービスが定められています。それらもうまく活用して地域全体で感染縮小を心掛けましょう。 |
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